水辺の妖怪になりたい

オタクの雑記

育ちゆく平野

眉毛を育てよう!

思い立っては挫折した経験が数しれず……。が、最近また眉毛を育てている。
大学生の頃まで少しだけコスプレをやっていたこともあって眉なしだった時代も長い。子どもの頃から眉毛は薄い方だが、体毛はそうでもないし、なんなら髪の生えるスピードはめちゃくちゃに早い。
でも、眉毛はくせものだ。髪のように育成ルートが決まっているわけでもない。ほうっておくとそこらから雑草のように芽吹いてしまう。

眉毛っていうのは、かなり顔の印象を変えると思う。実際、ファッションや気分によって私は化粧で眉毛の形を変える。
転職活動をしている今にあっては、人が良さそうに見えるように太めに、そして眉尻を長めを意識して描いている。
あるいは、社会人になってから休日にオフィスカジュアルっぽい服を着るとアレルギーが出るようになってしまったので、最近はもっぱら柄シャツだのなんだのと、こじらせた方向にファッションが行きがちで、そんなときは細めに、短く描くとか、色々やっている。

そういうわけで、眉毛の化粧ほど個々人の化粧の価値観を表すものはないんじゃなかろうか。
眉毛でマジで顔が変わる。マジで。いまいち顔がキマらないってひとはぜひ眉毛を調整してやってほしい。
街中で眉毛を見ていると、本当にバリエーションに富んでいる。
中にはもっとこうしたらいいのになあ……ああッ、眉頭はもうちょいぼかして……なんて勝手に生意気に思うこともあるが、それこそ好みってやつだ。わかっている、わかってはいるが、どうにも惜しい気がする時もある。すっごいキレーなひとを見たときに眉毛……眉毛ェーーッ!とひとり心の内で絶叫したり。
じゃオメーは人様にどうこう言える顔かというとまったく棚上げだ。
そんな我が子に愛着ゆえに言ったのだろうが、「鼻ぺちゃ」と母に散々言われてきたのは幼心になんか、さみしい気持ちになったものだ。鼻が低いのが本当にかなしい。鼻っていうか全体的に平たい顔族なんだ! 阿部寛とか濃ゆい顔が好きだし、凹凸のある顔が羨ましい。
そういうわけで、白人コンプレックスを拗らせている私が眉毛を描くときの難題。

「いい具合にどれだけ目に近づけられるか」

これが私が命張ってる毎日の勝負だ。
もうhyde(ラルク)とかすごい、眉毛がすごい。

つまり、眉毛を育てる際にはそこを意識しなくちゃならない。勝手に方々に広がられると困るからだ。実際目を離すと(?)すーぐそこらへんからぽこぽこ生えてくる。
なるだけ目に近く、理想の眉尻を描くのに阻害しない形に育ってもらわねば! 風呂場で鏡を凝視しながらピンセットが手放せない毎日……。
ついでにちゃんと生え揃ってくれれば、旅行で夜行バスに乗るとき、もう少し薄化粧でもイケる気がする。

そんな目論見を持つ主人のもとで、今日も眉毛はすくすくと育っている。